天然橋と海食溝
天然橋は通常は突出した岬に形成されます。海食作用が特に強い場所で、数百万年の時を経て、最後に開口部が貫通することで海食門が生まれます。橋のようでもあることから、「岩門」、「石門」とも呼ばれます。
石梯坪ではたくさんの狭い「溝」と海岸線が垂直になっているのが目にされます。これら海岸に窪んだ溝は海水に削られてできたもので、そのため「海食溝」と呼ばれるのです。ケスタ北側には、東西方向に伸びる海食溝があります。底はすでに波に侵食され幅が広くなっていますが、表面は一本の狭い隙間で、大波がぶつかると大量の海水が入り込み、細い隙間から噴出します。空気が圧縮されて鳴る大きな音と海水の噴出が重なり、すこぶる壮観です。