「比西里岸Pisirian」は成功鎮三仙社区にある臨海の小さな先住民集落です。かつてアミ族の人たちがヤギを飼育していた地で、今では至る所に幾米のイラスト、漂流木で作られたヤギの群れが見られます。また海外でも高く評価されるpaw paw鼓楽団は、この小さな集落に芸術的な色彩を加えています。幾米の作品『走向春天的下午(春へと向かう午後)』中の少女の足取りを追って、比西里岸集落に散らばる11のイラストを探しましょう。集落の素朴な良さが発掘できます。
ヤギの群れが行く 比西里岸
「siri」とはヤギのアミ語で、「比西里岸Pisirian」はアミ語で「ヤギを飼う地」という意味です。かつてこの地に暮らしていたアミ族の人たちは潮の満ち引きを利用し、三仙台島上でヤギを放牧していましたが、時代の移り変わりと共に、今では集落内でヤギの群れを見ることはありません。若年人口の流失、アミ族内での世代間ギャップによる文化伝承の危機などを憂え、「三仙社区発展協会」は地元住民、子供たち、芸術家と心を一つにし、コミュニティの運営に取り組み、集落発展の方向性を作り上げました。
集落の最も根源的な音「paw paw鼓楽団」
幾米の作品、木製のヤギの群れだけでなく、比西里岸には集落の子供たちで組織された「paw paw鼓楽団」があります。海外でもよく知られ、自家製の宝抱鼓(PAW PAW鼓)でよく響く音を打ち鳴らし、リズム感あふれる演奏は迫力満点です。これに子供たちの清らかで澄んだ歌声が合わさり、生き生きした生命力が表現されます。比西里岸へお越しの際には、ライブ演奏を予約し、東海岸の根源的な音を感じてください。
はつらつと活力あふれるペインティング
比西里岸では、古い家屋の壁に巨大な絵が描かれています。集落の青年と子供たちが描いたもので、赤、黄、オレンジの暖色調に、「幾米風」の白いヤギが何匹も飛び跳ねています。飛び跳ねる白いヤギは、集落を走り回る子供たちのよう。はつらつとした活力にあふれています!古い建物もリノベーションされ民宿に変身です。比西里岸集落では「幾米園区」を訪れ、迷路に挑戦、またはインスタレーションを鑑賞しましょう。そしてそれだけでなく、のんびり散策することで、山と海に囲まれた集落の自然な風情を感じ、また、先住民美食に舌鼓を打つこともできます。