「樟原」は台東県東海岸の最北端に位置し、東は太平洋、西は東海岸山脈、南は八仙洞、北は長虹橋という、これ以上ない最高の景色に囲まれています。地元住民はアミ族が多数を占め、ほとんどが農業、漁業、現場職人を生業にしており、勤勉で質素な暮らしを営んでいます。

樟原村を代表するランドマークが「樟原基督教長老教会」です。アミ族樟原集落はノアの方舟の精神に学ぼうと、チャリティー販売、野菜の販売、食用ガエルを捕まえるなどの方法で、住民自らが資金を集めて設計し、教会を完成させました。そのためこの教会は台湾で最も美しい「ノアの方舟」型教会と呼ばれています。建物の両脇は低い壁で囲まれ、船が樟原港に入港し、今まさに接岸し、地元住民を守ろうとしているかのようです。外壁には赤いタイルで集落の印が描かれ、先住民集落の精神が永遠に伝わることを象徴しています。

樟原村南端の「樟原橋」には老、中、新の三つの橋があります。平行に並び水母丁溪に掛かっていますが、地勢の高さが違うため、特殊な景観を形成しています。東部海岸国家風景区管理処はここに「樟原橋休息区」を設置。新橋の上から丸石で作られた旧橋を眺めることができます。アーチ型の橋は溪谷を跨ぎ、味わい深い寂れた風情を醸しています。