「堺橋」は長浜鄉の最南端にあり、「堺橋溪」を渡ると成功鎮。エスニックグループとしては宜湾先住民集落の範囲にあたります。台11 線の旧堺橋は1985年完成。旧橋と並ぶ新橋は、1998年にかけられました。人口の流入が遅かったため世帯も少なく、近隣の宜湾先住民集落の住民はここを「小宜湾」と呼んでおり、また霧がよく発生するため、アミ族は堺橋を「Abungai」または「Carapogay」と呼んでいます。長浜鄉と成功鎮の境目にあたるこの地に、東部海岸国家風景区は堺橋休憩区を設置し、展望東屋と海浜遊歩道を設けました。海浜遊歩道が通じる、臨海の巨大な岩礁が並ぶエリアは磯釣りにぴったり。休憩区の前後には長浜鄉公所と成功鎮公所があり、それぞれここには展望瞭望台と展望デッキがあります。
「堺橋休憩区」は橋の脇にあるため、走行速度が速すぎると、見逃してしまうかもしれません。休憩区の「観景良平和デッキ」からは、岩礁が点在する雄大な風景、遠方の三仙台島が見られ、隣接する「宜湾先住民集落」の湾全体も見渡せます。休憩区一帯は生態資源が豊富で、駐車場にはソウシジュ、テリハボク、ゲットウなどが青々と茂り、海浜ではクサトベラ、コチョウランなどが見られます。荒野協会の調查によれば、堺橋溪沿いの海浜溪口から杉林溪までは、シオマネキ、アオガエル、キョン、カニクイマングースなどが発見されています。ここは大海原の絶景を眺め、のんびりレジャーを楽しむのにもってこいの場所であるだけでなく、地質と生き物の生態を学べる自然教室なのです!