海金沙(カニグザ)の強韌な精神
アミ族の言葉で「Kiwit(奇美)」とは「海金沙(カニグサ)」の意。強靭で生命力が極めて強く、部落の日常生活に欠かせないこの植物「Kiwit」は海金沙を指すだけでなく、奇美部落の強韌な精神の象徴でもあります。奇美部落は自らの文化と精神を守りながら、現代社会と伝統の暮らしの中でバランスを取ろうとしています。そのため、住民は協力して深く文化を味わえる旅、有機農業への転換、文化創造産業の発展という三本の道を切り開きました。この三領域を発展させることで、住民がこの地で安心して暮らせるよう願っているのです。
地元料理でオリジナリティ
アミ族の食文化には生活の知恵が詰まっています。生活圏から食材を得るという大原則の下、新鮮さと食材そのものの味を重視しながら、オリジナリティも発揮できる調理法を発展させてきました。奇美部落の郷土料理は予約制です。伝統のアミ料理の中に現代的創意が加わり、奇美部落の特色ある郷土料理が生まれました。
東海岸水上思路‧文化ラフティング達達鹿(Tatadok)
「Tatadok(達達鹿)」はアミ語で「流れに乗って下る」という意味です。一般的なラフティングはスリリングなスピード感が特徴ですが、奇美部落の「Tatadok」はのんびりした川下りです。急流を下るラフティングのスリルと刺激は少しだけ。ですがそれにも増して特徴的なのは投網漁、エビ篭漁、石火鍋、歷史語りです。これこそが奇美部落の「Tatadok」が人々を惹きつける所以でしょう。渓流を下ることで、タイムトンネルさえ通り抜けてしまったかのよう。奇美物語に耳を傾け、秀麗な山水を目に焼き付け、身も心も魂も自然のエネルギーで充電してください。
基本に立ち返って、伝統家屋
奇美部落の伝統家屋は部落住民の力の結集です。古老が皆を率い、さまざまな年齢層、階級の住民を動員し、伝統の工法で建造されます。そのため、進学や就職のため都会に出ていた若者が戻り、部落の頭目、女性たち、大人も子供も皆加わり、それぞれが役割を担い力を合わせて取り組みます。今では伝統家屋は貴重な宿泊体験を提供しています。伝統家屋で一晩過ごせば、奇美部落の夜の静けさに浸りながら、ここだけの体験とその独特の素晴らしさを嚙みしめることができるでしょう。
奇美文物館
古い写真がかつての暮らしと記憶を語りかけ、民族衣装はアミ族の機織り、染色の技を披露しています。文物館が設立されたことで、外部に流出していた重要な文物が次々に部落に戻り、失われつつあった物語、器物の意義も改めて掘り起こされています。奇美文物館は部落で用いられていた生活道具を集めています。それはアミ族文化と奇美部落にとって重要な文化の印なのです。「奇美文物館」に昔話を聞きに来ませんか?
お薦めルート
秀姑巒溪沿岸の昔話案内 → 秀姑巒溪にエビ籠を仕掛ける → 野外料理と冷たいドリンク → 生態解説と岩壁古道 → 「流狗灘」急流 → 将軍石
連絡先
Email:Ayku0621@gmail.com
電話:潘桂美小姐+886-3-8991220/蒋金英老師+886-912-523026